園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

7月主題…遊びこむ

今月の聖書の言葉

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。
これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。
[新約:テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5章16−18]

 人は、自分の人生でありながらも、自ら選べることや思い通りになることばかりではありません。仕方なく状況を受け入れるほかないと、半ばあきらめざるを得ないこともあります。この手紙の著者パウロが書くように“いつも”喜び、祈り、感謝することなどできそうにないと思います。しかし、自分にとっては「いやなこと」も、神さまに祈り問いかけることで視点が変えられ、神さまがそれを通して何か別のことを示そうとしているのではないか?と考えてみることができるのです。理不尽に思える経験も、益に転換していく道があります。どんなことにも、神の恵みとして喜びを見いだすことができれば、与えられた人生を神に感謝できるのではないでしょうか。

 園生活が再開して約ひと月がたちましたが、園生活のリズムが身につきつつあり、友だちといっしょに何かをすることの面白さがわかって来たようです。好きな遊びを心ゆくまで楽しみ、満たされた時間を過ごせるようにしています。そこのなかでの嬉しいことも嫌なことも、まず経験してみることが大切だと感じています。生活の基本的な身の回りのことが自分でできるように、お弁当などの物の出し入れ、片付け、着替えなど、家庭でも取り組んでください。家庭では1日に一度、絵本の読み聞かせ(自分で読むのではなく)や、一対一で静かに話す時間を持つようにしてください。そこで感じる安心感が、いろいろなことに積極的に取り組む姿勢へとつながっていきます。遠回りに思えるようなことを地道に重ねていくことが、子どもの生きていく基盤をつくることになります。子どもたちは小さな生きものたちをかわいがり育てながら、命の不思議さ、たくましさ、はかなさを感じとっているようです。           (園長:西嶋佳弘)