園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

12月主題…喜びにあふれて

今月の聖書の言葉

彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、
ついに幼子のいる場所の上に止まった。
学者たちはその星を見て喜びにあふれた。

[新約聖書・マタイによる福音書2章9、10節]

 東方の占星術の学者たちは、新しい王の誕生を示す星を見つけて旅をします。最初は当時のユダヤを治めるヘロデ王の宮殿を訪ねますが、そこでは何も起きていません。ヘロデ王は不安を抱きつつ聖書を調べさせ、王はベツレヘムで誕生することを知り学者に教えます。すると学者らが初めに見た星が再び輝き、それに導かれて幼子イエスに会うのです。しかしヘロデは自分に替わる王の誕生をねたみ、二才以下の男子を殺害する命令を下します。命と愛を示す平和の王イエスと、憎しみと排除を抱く人間との鋭い対比です。それはわたしたちがどの方向に向かって生きるのかという、神からの問いかけです。星に導かれて、クリスマスの本当の喜びを心に受けとめ、祝いましょう。

 イエス誕生を喜ぶことは、人の思いや評価をこえて、一人の子どもが根底から肯定され、ただそこに生まれたことを無条件に喜ぶことです。人間の本当の表情は笑顔だといいます。成長の姿は様々ですが、子どもたちが互いを尊重し合い、笑顔を交わしてアドベントの時期を送りたいと思います。クリスマスの歌や製作やページェントを通して、見えないものに心を向けて待つことのできる、イマジネーションが育つように願っています。贈り物をもらうことよりも、喜びを与え合うことでクリスマスを祝いたいと思います。寒さが増しますが、厚着し過ぎないようにし、積極的にからだを動かし、バランスのよい食事と睡眠で、抵抗力のある身体をつくっていきましょう。 (園長:西嶋)