園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

1月主題…じっくりと

今月の聖書の言葉

神は愛です。
愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。

[新約聖書・ヨハネの手紙Ⅰ4章16節]

 人の愛には様々な種類があります。親子の情愛、欲望に基づく愛、他者に思いを寄せる恋愛…。これに対して神さまの本質を表す「愛」は「アガペー」という特定のギリシャ語が使われ、神の無条件の愛、見返りを求めずすべてを与え尽くす愛を表しています。子どもに対しては、大人の期待する「良い子」でなくても、まず神がその人全体をあるがまま受け容れ肯定するような「愛」です。「とどまる」は宿るという語に由来します。いろいろな条件が付けられて疎外されたり、すぐに成果が求められる世の中ですが、まず神から一人の人として認められていることを心にとめたいと思います。そのような「愛」を内に宿らせ、他者を思いやるならば、きっと皆が安心して平和に生きていける世界になるでしょう。

 子どもたちが「じっくりと」心ゆくまで熱中して、遊びこむ時間を大切にしたいと思います。ゲームは何度もリセットできますが、自分の身体を動かし実際にやってみて、失敗をくり返しながら試行錯誤することでしか身につかないこともたくさんあります。こま回しやけん玉などがそうです。人間関係も同じように、じっくり付き合ってみて、少しはいやなことも経験しながら紆余曲折を経てこそ、互いの違いや人間性を理解し合うことができるし、友だちにもなれるのです。集まって活動することが難しい状況が続きますが、心を密に通わせて関わり合う機会にしたいと思います。基本的な生活習慣を身につけることで元気に過ごし、外に出て、寒い季節の恵みと喜びを身体いっぱい感じましょう。(園長:西嶋)