園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

4月主題…はじめまして

今月の聖書の言葉

わたしは良い羊飼いである。
わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。
[新約聖書:ヨハネによる福音書10章14節]

❃進級・入園おめでとうございます。
共に喜ぶことのできる一年にしていきましょう❃

 年間主題聖句は1世紀半ばにキリスト教をローマ世界に広めた使徒パウロの言葉です。人の集まりを一つのからだにたとえて語ります。この一年の思いがけない経験を通して、いろいろな意味で人間が共に生きる存在であることを知らされています。苦しみの中にある人への想像力と、どうすれば共に喜ぶことができるかを考え行動することが大切だと思います。羊は約1万年前から飼われてきた最も古い家畜です。養う人がなければ、自分だけでは生きていけない弱い動物です。熟練した羊飼いは100匹の羊の顔を見分け、羊も飼い主の顔を覚えているそうです。そんな羊と羊飼いとの深い信頼関係があってこそ、両方の命が守られ、互いに恵みを与え合い喜びを共にする関係がつくられていくのです。園に集まる皆が心を通わせ顔を“知っている”ことで安心し、おだやかに一日一日を重ねていきたいと思います。

 新しい出合いが与えられていることを、神さまに感謝したいと思います。初めての経験は、子どもも親も保育者も、期待と不安とが入り交じった気持になります。自分の名前が呼ばれて安心し、いっしょに遊ぶ仲間ができたり、居心地の良い場所がみつかるまで、少しの時が必要かも知れません。毎朝家を出る前に、マスクを外して顔を合わせ、やさしい笑顔を交わしてから出発する習慣をつけるとよいでしょう。園庭には春の新しい命たちがうごめいています。心と体を動かして花や虫とも仲良くなり、太陽と土と水とも親し見たいと思います。思いっきり遊べる服装で登園しましょう。
(園長:西嶋佳弘)