6月主題…やってみたい
野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。…
今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草でさえ、神はこのように装ってくださる。
まして、あなたがたにはなおさらのことである。
[新約聖書:ルカによる福音書12章27、28節]
人が命のこと(その存在全体)で思い悩み、あくせくとかき集めて安心を得ようとするありさまについて語ったイエスの言葉です。「花」はパレスチナに自生するユリやアネモネなどを指しているようです。それらは自らの努力や研鑽によって育つのではなく、ただ神の恵みを受けるままで美しく咲くのです。そしてその花以上に神はひとり一人に愛を注ぎ、育てられる方であることに気づくよう、イエスは語りかけるのです。ほんとうに必要なものは神が与えてくださる、という信頼です。人はまずその人らしくそこにあることが認められ、見守られていると感じることで安心を得るのです。それを命の内に感じた経験が、新しい明日に向けて希望をもって生きていこうとする力、成長への原動力となることが示されています。
園での生活も次第に落ち着きつつあります。そこから「もっと知りたい、もっとやってみたい」という意欲が膨らんでいます。子どもたちの自分でしようとする姿を大切にし、ゆっくりと待ち、支えたいと思います。また遊びをとおして手や身体を使い、またいろんな道具を用いて、それぞれの年齢にふさわしく自分の身体全体をコントロール出来るようになりたいと思います。友だちとの関係が深まると、思うように行かないことやぶつかり合いも起きますが、それを通してやり直したり仲直りしたり、どうすればいっしょに過ごせるかを会得していきます。(もし友だち関係で気になることがあれば保育者にお伝えください。) 早くも梅雨に入りましたが、季節の草花や生き物の恵みを愛でたいと思います。生活面では、子どもが自分で着替えたり、箸や容器などの使い方が身につくよう、家庭でも協力してください。(園長:西嶋)