園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

10月主題…はずませて

今月の聖書の言葉

しかし、悪霊があなたがたに服従するからといって、喜んではならない。
むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。

[新約聖書:ルカによる福音書10章20節]

 俗に「名を揚(あ)げる」とは人に評価を受け有名になることをあらわします。「名」は聖書においてはその人の命を含む存在全体をあらわします。イエスの弟子たちは、イエスの「名」が持つ権威を使うことで、世の悪い勢力を退散させることができ、少し得意になっていました。その時、弟子たちに注意を促すために語られた言葉です。世の中の他人の評価に一喜一憂して自分を失うことがないように、「天」=神があなたのことを目にとめておられるのだから、安心して与えられた力を発揮し、自分のそのままの姿を喜びなさい、とイエスは語りかけています。子どもたちも親や大人の目(評価)が気になって窮屈な気持になり、のびのびと自分を出せなくなることもあります。失敗や欠けに思える事も、丸ごと受けとめてくれる方(神さま)があなたを見ているのだから、自分らしく生きなさい、と伝えたいと思います。

 澄んだ空気を感じながら、うろこ雲の広がる空ものとで、子どもたちは心も体もはずませて毎日を喜んで過ごしています。ひとりひとりのはずむ心が合わさると、さらに大きな躍動となっていきます。そのためにはルールを守りながら、まわりの友だちと気持やタイミングを合わせていくことも大切になります。ひとり遊びから、皆でやってみることにも取り組み、充実感や楽しさを味わえることを、体で覚えて欲しいと思います。失敗や負ける経験が、粘り強さや創意工夫する力につながるよう、励ましていきたいと思います。秋の訪れを、園庭にやって来る生き物や草花を見たり、旬の食べ物を味わい、体全体で季節を感じるようにしたいですね。皆で基本的な感染症対策と、健全な生活習慣を続けていきましょう。 (西嶋)