園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

12月主題…喜びいっぱい

今月の聖書の言葉

天使は、彼女のところに来て言った。
「おめでとう、恵まれた方。主(しゅ)があなたと共におられる。」

[新約聖書:ルカによる福音書1章28節]

この聖書の言葉は神の子イエス懐妊についての「受胎告知」としてよく知られ、ダヴィンチなどの多くの画家が描いたシーンです。美しい情景をイメージしますが、しかしこれを聞いたマリアにとっては、大変な苦悩を引き起こす言葉となります。辺境の小さな村に住む、何の地位もない結婚前の娘に、突然神からの知らせが来たのですから。一体何が「おめでとう」なのでしょうか。マリアというひとりの人を、神は大切な器として用いられること、それはだれもが価値ある存在とされていることを表します。そして、人間の罪や悪、不信や争いが支配する世の中に、無償の愛による平和をもたらす方がやって来られることこそが、真の喜びとして示されているのです。この神から与えられた恵み(クリスマス・プレゼント)を受けとめて感謝し、天使の「おめでとう!」との挨拶を互いに交わし合うことが、クリスマスのお祝いなのです。

クリスマスまでのアドベントの期間を、子どもたちは心静かに備えて待つ時として過ごします。その意味を聖書を原点として、絵本や歌、飾り付けや工作などを通して知るようになるでしょう。遊びの中でだれもが自分らしさを発揮して満足し喜ぶ、身近なだれかを喜ばせるために思いやりを持って接したり、優しい言葉で話しかける、形あるものや目に見えないプレゼントを互いに贈り喜び合う、そのような毎日となるように活動したいと思います。ページェント(キリスト降誕劇)では主役の赤ちゃんイエス以外は、だれもが脇役となって演じます。それぞれの役柄を通して、人の気持ちになって考え行動する大切さを、感じ取って欲しいと願っています。寒さが増す日々ですが、厚着をし過ぎないで、外でからだをしっかり動かし、バランスのよい食事と十分な睡眠で、抵抗力がつくように気をつけて生活しましょう。 (園長:西嶋)