園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

4月主題…はじめの一歩

今月の聖書の言葉

目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る 天地を造られた主のもとから。

[旧約聖書:詩編121・1,2節]

❃進級・入園おめでとうございます。共につながって成長する一年にしましょう❃

 年間主題聖句と今月聖書の言葉は「詩編」から選ばれています。詩編は古代イスラエルの民によって今から3千年前~2千3百年前に作られ歌われた詩で、讃美歌の基となり、今日のキリスト教を背景とする歌にも多くの影響を与えています。「山々」はパレスティナの岩ばかりの荒涼とした山で、潤いや希望の感じられない風景です。試練が立ちはだかる人生の象徴でもあります。しかし詩人は、自分に命を与え助ける存在が共にあることに信頼し、「目をあげて」生きようとします。私たちの足元にはさまざまな厳しい現実や不安がありますが、視点を変えて、まだ見えない希望を見ようとすることへと導かれています。神とつながり、人とつながっていれば必ず助けはある、と信じられるような世の中でありたいと思います。子どもらも育てる私たちも、あやめの仲間としての必要な手助けがあれば安心できるでしょう。

 新しい出会いの中で「はじめの一歩」を共にできることを、神さまに感謝したいと思います。誰もが不安と期待が混じり合った気持で毎日を迎えることでしょう。まずありのままの“わたし”が認められて安心できれば、目を友だちやダンゴムシや居心地のよさそうな場所へと向けることができるでしょう。毎朝親子で目を合わせ、微笑みを交わしてから登園しましょう。小さな園庭には、春の訪れを喜ぶ命たちがうごめいています。全身で虫、花、土、いろんな遊具と親しくなれるよう、動きやすい服装で登園しましょう。「今日どんなことがあったの?」などと聞かないで、子どもの気持を大切にし、話し始めるまで待ってあげると良いですね。園は新しいスタッフが加わりました。子どもたちと共に成長していきたいと思います。よろしくお願いします。                          (園長:西嶋佳弘)