園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

11月主題…分かち合う

今月の聖書の言葉

「隣人を自分のように愛しなさい」
…「私の隣人とは誰ですか」~(たとえ話)~
…「誰が…隣人になったと思うか」
…そこで、イエスは言われた。
「行って、あなたも同じようにしなさい」

[新約聖書:ルカによる福音書 10章25−37節]

 律法の専門家が「何をしたら永遠の命(最上の価値があるもの)を得られるか」とイエスに問います。それに答えて隣人愛について語り、さらに「善いサマリヤ人」(聖書の中で最も良く知られた話の一つです)のたとえ話を始めます。ある人が旅の途中で強盗に遭い、瀕死の状態となります。祭司や同国人が通りかかりますが、自分の損得を考えたり無関心を装い、通り過ぎていきます。そこに傷ついたユダヤの人とは、民族・宗教的に対立していたサマリヤ人が通りかかります。彼は「その人を見て憐れに思い」介抱し、そのうえ自分のロバに宿屋まで乗せて行き、費用まで渡したのです。助けを必要としている人を支援することは、実はそう簡単なことではありません。損得や周囲の目、自分の内にある差別感等が障壁となります。それらをこえて「隣人となる」ようにイエスはわたしたちを導いています。時代や場所をこえて今この事が問われているのではないでしょうか。

 今日一日の食べ物が十分にある、ということがどれほど大きな恵みかを感じさせられる日々です。与えられている命の糧を“分かち合う”ことの大切さや喜びを、芋掘りや収穫感謝祭などの行事の中で、子どもたちと体験していきたいと思います。お店屋さんごっこなどの「ごっこ遊び」がさかんになっていますが、それらは友だちとイメージを合わせなければ成立しません。グループでの遊びや親密さが深まり、互いの思いを認め合う心が育っているように感じます。秋は旬の食べ物や落葉やドングリなど、多様な“教材”が手に入ります。じっくり見つめてその不思議さや感触、匂いや味わいを体で感じたいと思います。季節の変わり目ですが、脱ぎ着しやすく、ひもや金具、過剰な飾りがなく、安全に遊べる服装にしましょう。  (西嶋)