6月
「私はあなたと共にいる」(今年度の主題聖句)
キリスト教は、神・イエスは私たちのすぐそばにいて、母や父のように悲しみや喜びを受けとめ、寄りそってくださると教えます。W・ブレイク(18世紀英国詩人・画家)は、人は誰でもみな平等に心の中に神をやどしていると考えていました。この詩は『きよいこころの歌』という子どものための詩集の中の一つで、イエスさまが母や父と同じように私たちと共にいてくださることを歌っています。
ひとの かなしみ ウィリアム・ブレイク
ひとの かなしみを見て/ わたしも 悲しまずに いられましょうか、
ひとの なげきを見て/ やさしい慰めを 求めずに いられましょうか。
こぼれる なみだを見て/ もらい泣きせずに いられましょうか、
わが子の すすり泣く 姿を見て/ 父親が 胸がいっぱいにならずに いられましょうか。
幼子の苦しむ声や、おびえる声を 聞きながら/ 母親が じっと座って いられましょうか、
いえいえ、そんなことは とてもできません!/ いえいえ、そんなことは とてもできません!
みんなに ほほえみかける イエスさまが/ ちいさな悲しみに泣く みそさざいの声をきき
ちいさな小鳥が 悩みかなしむ声をきき/ 幼子たちがこらえる かわいそうな声をきき
か弱いものの こころをあわれと 思わずに/ 巣のそばに じっと座って いられましょうか。
幼子のなみだを見ても なげかずに/ ゆりかごの間近に、じっと座って いられましょうか。
よるもひるも そばに座って/ 私たちの涙をみんな ふきとらずに いられましょうか、
おお、いえいえ、そんなことは できません!/ とてもとても そんなことは できません!
イエスさまは 喜びをみんなに 分けてくださるおかた/ イエスさまは 幼子になられるおかた
イエスさまは 悲しい人になられるおかた/ イエスさまは 悲しい人の悲しみを くみとるおかた。
あなたがかなしくて ためいきしても/ 神さまが そばにいないと 思ってはいけません。
あなたがかなしくて なみだぐんでも/ 神さまが そばにいないと 思ってはいけません。 おお、イエスさまは ご自分の喜びを分けてくださる/ 私たちの悲しみを この世からなくすため!イエスさまは 私たちの悲しみが消えるまで/ 私たちのそばにいて 泣いてくださる。
(園長 今石正人)