園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

7月主題…心ひらかれて

今月の聖書の言葉

主(しゅ)よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。
朝ごとに、あなたに向かって心とからだを整え、あなたを待ち望みます。

[旧約聖書:詩編5篇4節(私訳)]

 創造者であり万物の統治者である神に向かって呼びかける詩人の言葉です。大人も子どもも毎朝の生活習慣を整えることが、快適な一日を送るためには大切です。聖書はそれ以上にその日のはじめに“心を整える”ことの大切さを語ります。それは天地万物を創造者として治めておられ、命の与え手である神へと心を向けることに他なりません。自分の計画だけでなく、神が、あるいは他者が何を自分に求め、また期待しているかを聞く姿勢です。イエスもまた「人はパンだけで生きるものではない。神から出るひとつひとつの言葉で生きる。」(マタイによる福音書4章4節)と語ります。圧倒的な物や力に翻弄される世界ですが、物質的なものだけでなく、心の糧を十分に得ることによって、満たされた喜びのある人生が与えられるのではないでしょうか。

 各クラスの生活の中で仲間意識も深まり、お互いが影響し合って遊びが深まりつつあります。みんなで集まって、ルールを守りながら行うゲームをしたり、絵本やお話しを聞き、それらを通して自分の感じたことや思いを伝え合い、また聴き合うことを大切にしています。雨天時の室内での手を使った細かな遊び、晴れた日の水や土と戯れながら、体全体でそれらの感触を確かめる体験は、子どもたちのうちに深くしみこんでいきます。ダイナミックな活動には慎重さや躊躇のあった子も、不安やおそれから解放されて、「やってみよう!」という気持になれるよう声をかけています。熱中症の対策を十分にしながらも、しっかり汗をかいて暑さに慣れることも、幼児の健康のためには必要なことです。夏の季節ならではの喜びを共にし、食べ物の恵みをしっかり味わいたいと思います。               

(園長:西嶋佳弘)