１２月主題…喜び合う

　神の言葉を聞いて民に語る預言者イザヤは、イエス誕生の800年近く前に活動し、神が望む理想的な指導者の誕生を予告します。「その王国に権威は増し／平和は絶えることがない。王国は正義と恵みの業によって／今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。」と続きます。その預言が救い主(＝キリスト)イエスの誕生によって成就したと信じるのがキリスト教です。地上の指導者や民が、力で争い、場所を奪い合い、互いに傷つけ合う現実は、人の歴史において絶えることがありません。しかし“イエスさま”はそんな私たちの所へやって来て、互いに愛し合うことゆるすことの大切さ、誰もが幸いに生きることができ、正義が貫かれるような世の中へと導こうとされています。そんな世界に一歩でも近づけるよう何をなせば良いかを考え行動することが、クリスマスの意義であり、神さまからの望みであることを心にとめましょう。

　子どもたちはアドベントの期間を、心静かに、楽しみながら過ごします。絵本や歌でクリスマスのことを知り、どうすれば喜び合うことができるかを考えながら、飾り付けや工作などを通してそのうれしさを表現していきます。子ども同士の関係も深まってきましたが、互いに優しい言葉で接したり、相手の思いをよく聞いて受けとめたり、あやまったりゆるしたりすることなど、心が豊かに育つことを保育の中で大切にしたいと思います。親子でもそのようなことについて話す機会があると良いでしょう。みどり組のページェントは、いろんな役柄を演じることで、人の気持ち感じ取ったり、相手の動きに合わせたりしながら、いっしょに取り組むことの喜びを感じることと思います。家庭でも励ましてくだされば幸いです。 　寒さが増す日々ですが､戸外での体を動かす遊び、ルールを守って楽しむ遊びなどにも取り組んでいきます。厚着をし過ぎず､バランスのよい食事と十分な睡眠で､抵抗力がつくように気をつけて生活しましょう｡インフルエンザ等の感染症が流行しつつありますので、健康観察をして早めの対応をしましょう。手洗いやうがいなど出来る対策を丁寧に。

（園長：西嶋佳弘）