園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

9月主題…おもしろい

今月の聖書の言葉

イエスはお答えになった。
「『人はパンだけで生きるものではない。
神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」

[新約聖書:ルカによる福音書4章4節

「人はパンだけで…」は一般にも知られ、衣食住などの物質的な充足だけでなく精神的にも満たされることを求める存在だ、という意味の“ことわざ”として用いられるようです。しかしこの場面は、イエスが40日間の断食による空腹の中で、悪魔から「神の子なら目の前の石をパンに変えてみよ!」との誘惑を受けた場面での返答(旧約聖書・申命記8章3節からの引用)です。イエスは、日々のパン(食べ物)を分かち合うことの大切さも伝えていますが、人が存在し続けていくために必要なのは、ただ外的な条件以上に、人格を根底から支えてくれる“神の言葉”であり、揺るぎない存在に信頼することこそ大切であると教えます。心の糧となる言葉をわたしたちは聖書から聞くことができるのは、幸いなことだと思います。またイエスが示しているのは、わたしたち人間は偽りのない真実のことばによってこそ生かされ、満たされるということではないでしょうか。虚飾に満ちた欺きのことばや乱暴で人をおとしめるような物言いがはびこる世の中ですが、聖書に聞きながら、人を生かす言葉を交わしあっていきたいと思います。

 夏休みの様々な経験が糧となり、それぞれに成長されたことと思います。2学期は様々な行事がありますが、落ち着いて過ごしていけるよう日常的な環境に気を配りたいと思います。行事は、そのためにひたむきに取り組んでその成果を発表する面もありますが、何よりもその日その瞬間を、子どもたちが“おもしろい”と感じ、喜べるようにしていきます。大人の目で子どもを評価しないで、それぞれに神さまから与えられている“賜物”を見つめ、認めていきましょう。ちがいを受け容れ合ってひとつの仲間となることが、平和への道でもあります。  しばらく暑さは続きそうですが、季節の変化も感じることができるよう、園庭や周囲の自然環境に目を向けていたいと思います。夏休み後ですから早寝早起きを心がけ、朝食をしっかり取ることで、生活のリズムが安定するように気をつけましょう。  

(園長:西嶋佳弘)