園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

10月主題…つながって

今月の聖書の言葉

羊もわたしの声を聞き分ける。
こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる

[新約聖書:ヨハネによる福音書10章16

 聖書の背景にはパレスチナの遊牧民の生活があり、イエスさまは自分を羊飼いに、人々を羊にたとえ、その関係のあり方を語ります。羊は人間によってつくられた家畜ですから、庇護されなければその命を保つことが出来ません。イエス(神)さまの言葉を、“命のパン”として聞きとめ生きるための糧とすることが求められているのです。そして養ってくださる神との信頼関係の中で、互いに助け合い心を通わすことで「一つの群れ」となっていくのです。世では誘惑の囁きや、傷つけたり破壊するような言葉も聞こえてきますが、人を生かし安心させる真実のことばを「聞き分ける」ことが大切なのです。また弱さや欠けのある存在(誰でもそうです)が、「群れ」となることで補い合い支え合って“つよく”生きていけるのです。小羊たちの集うわたしたちの園が、その家族も含めて穏やかに共に育っていけるような「群れ」でありたいと思います。

 ようやく秋の気配が感じられるようになりました。外で体を思いっきり動かすことのうれしさや開放感を、皆で感じられるようにしたいと思います。運動会当日が目標ではなく、そこまでの日々を楽しめるようにして過ごしています。子どもたちの間には仲間意識が育ち、チームで活動することの中で、ルールを守ることの大切さや、うまくいかない時に試行錯誤しながら工夫して取り組んだり、互いに励まし合ったりして、やり遂げることの喜びを体験しています。思うようにならなくても、少し我慢してやってみることが時には必用で、それが困難を乗り越える力にもなっていくでしょう。  季節の変化が感じられますが、それらをしっかり見つめながら、子どもとの会話のなかで「空が澄んで青いね」「葉っぱの色が変わってきたね」など、言葉にしてみましょう。体調も崩しやすい時期ですが、バランスの取れた食事と十分な睡眠を取るよう心がけましょう。

(園長:西嶋佳弘)