園長メッセージ

園長メッセージ
Message from the director

10月主題…みんなちがってみんないい

今月の聖書の言葉

わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。
人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。

[新約聖書:ヨハネによる福音書 15章5節]

 誰もが「実り多き人生」を願っていまが、聖書は何が本当の実りをもたらすのかについて語ります。聖書の地パレスチナで古くから栽培されているぶどうは、乾燥地で得られる貴重な水分であり保存可能な食物です。イエスは自分を「ぶどうの木」と言い、実りのためにその枝に養分を供給し続けていることを語ります。このあとの言葉ではその養分が「愛」であることを明らかにします。神からいつも注がれている愛に気づき、その愛を受けとめて「互いに愛し合う」ならば実を結ぶことができるというのです。その愛は与え続ける愛です。人は自己愛でかき集めることで豊かになり、それで人生を成功させようと考えますが、イエスははただ与える愛=無償の愛によって利他的に生きることによってこそ、実りがもたらされることを教えています。

 10月の主題は童謡詩人金子みすゞの代表的な詩の言葉と同じです。彼女の詩は、どんな小さな存在の中にも価値を見いだし、ちがいを認め合いながらも、ひとつに調和していくことのなかに喜びがある、と気づかせてくれます。聖書と共鳴し合う視点があります。子どもたちは関わりが深まるほど、互いの違いを意識するようになります。それでもいっしょに遊んだり、動きを合わせて全体が大きな生き物のようになって動くところに喜びを感じています。2学期はチームで取り組む運動会などの行事や活動も増えますが、その子らしさを発揮しながら仲間と楽しめるように、支えていきたいと思います。意欲的に取り組む姿が頼もしく感じられます。登降園の時には子どもと“小さい秋”を見つけながら、お話ししながら来てください。服装は、朝は涼しくても、日中は気温が上がる日も多いので、対応しやすいようご配慮ください。

(西嶋)